PADI(パディ:Professional Association of Diving Instructors)は、日本を含む世界9ヶ国にエリアオフィスを置き、180の国と地域に個人会員130,000人と5,300のダイブセンターおよびダイブリゾートからなる世界最大のダイビング教育機関です。
なんと世界のダイバー人口の7割がこのPADIダイバーと言われており、そのダイビング安全基準は世界的にも信頼されています。
他の指導団体との違いとしては、なんと言っても教育プログラムの充実があげられるでしょう。教材はもちろんのこと、コースを開催する際の基準が世界中で統一されており、指導内容の品質はしっかりと管理されています。
かつて、海軍式のハードなトレーニングが主体だったダイビングコースを誰でも水中世界を楽しめるように改革したのがPADIであり、そのおかげで世界のダイバー人口は飛躍的に増えました。

PADIゴールドカードと通常のカード

PADIゴールドカードと通常のカード
PADIゴールドカードと通常のカード

ゴールドカードはPADIのスクールの中でも5スター・ダイブセンターが発行できる特別なカードです。
5スター・ダイブスターセンターというのは、PADIのスクールの中でもダイビング教育・器材・体験・環境への自覚という4つの分野に関して、特に優れているスクールに授与される資格で、安全なダイビングやシュノーケリングを発展させるために地域社会で積極的に活動していることや、理想的なPADIプログラムを実施していることの証です。
通常のCカードと比較して活動の範囲に違いがあるわけではありませんが、ゴールドカードを所持していることは、信頼のおけるダイビングスクールできっちりとした講習を受講したことの証明となります。

PADIオープンウォーター・ダイバー・コースの講習内容

一般的にダイビングの入り口となるのが、オープンウォーター・ダイバー・コースです。このコースは、学科、プール講習、海洋実習の3つのステップから成り、日本では4日間での受講が一般的です。

◆学科講習
水中世界を安全に楽しむための知識を付けるのが学科講習です。
PADIオープン・ウォーター・ダイバー・マニュアル(教科書)やDVDを使った自主学習を行ってから、ダイビングスクールでの学科講習に参加するのが一般的です。
全部で5つのセクションに分かれていて、それぞれのセクションを通じて下記の知識を身に付けます。
・ダイビング器材の選び方や使用前の準備、お手入れの方法など
・水中で快適にダイビングを楽しむための自然環境や生物に関する情報
・水中で困ったり問題が起きないようにするための安全ルール
・コース修了後の楽しみ方やステップ・アップについてプラン作り

また、ダイビング計画の立て方や水中で使うハンド・シグナル、水中での圧力の影響なども学びます。

各セクションの終わりにクイズで学んだ知識の確認をして、最後にファイナル・エグザム(いわゆる筆記試験)を受けます。ファイナル・エグザムは75%の正解率で合格になりますが、万が一合格点に満たなくても、インストラクターが丁寧に説明をして再チャレンジできるので、心配はありません。

◆プール講習
実際の海に行く前に、ダイビング器材の使い方や基本的なスキルを練習するのがプール講習です。
体験ダイビングをしたことがない方にとっては、この時が生まれて初めて水中で呼吸をする体験をすることになります。もちろん魚を見ることは出来ませんが、水中で普通に呼吸が出来ているというだけで、とても不思議で楽しい時間となるでしょう。
旅行などで行う体験ダイビングは限られた時間の中でプログラムを消化しなければなりませんが、プール講習ではひとつ出来たら次へと進みますので、自分のペースでじっくりと練習をすることが出来ます。
通常は1日で終了しますが、自信を持って海へ行けるようになるまで何度でも受講をしてください。もし、海に行くのに不安があるようでしたら、インストラクターに遠慮なく相談をしましょう。
中にはプールの代わりに波のない浅場の海(限定水域と言います)で行うスクールもあります。

◆海洋実習

プール講習で自信がついたら、いよいよ海洋実習です。
通常は1日2ダイブ×2日で合計4ダイブで、プール講習で練習をしたスキルを実際に海でやってみます。
講習とは言っても、海ですから練習中にも目の前を様々な魚たちが通り過ぎていきます。うれしさのあまり顔が笑ってしまうと、マスク(水中メガネ)に水が入って来てしまうので要注意!です。

海洋実習が終了すれば、いよいよダイバーとして認定!!
世界中の海へのパスポート、ダイビングライセンスをゲット!です。

日帰りでも行ける海にカラフルな魚たちがあふれていることにきっと驚くでしょう。

PADIの基準では、一人のインストラクターにつき8名までの受講生を担当することが出来ますが、少人数制としているスクールや、マンツーマンでも講習料金は変わらないところもあります。

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講習日程について

学科講習、プール講習、海洋実習は連続で受講する必要はありません。逆に体力などを考えると、1ヶ月位の間に修了するつもりで日程組みをするのが良いでしょう。
都市型のダイビングスクールで取得する場合には、週末(平日休みの方は平日)を2回~3回使って受講していくのが一般的です。
特に夏場の週末はプールや海も混み合いますから、お休みが取れる方は平日のコースもおすすめです。
スクールによっては講習開催の日程が限られている場合もありますので、自分の希望で受けられることもスクール選びのポイントとなります。