サンゴの海を残したい!

温かい海の浅瀬に広がる色とりどりのサンゴ礁。様々な生物が住み、卵を産む、生物多様性の宝庫。
そんなきれいな海を、次の世代にも残したい!
温暖化による海水温上昇や、開発行為などによって陸上の赤土が海中に流入すると、サンゴ礁に致命的なダメージを与えます。日本が誇る「リゾートアイランド沖縄」でも、大規模なサンゴの白化や死滅が見られています。
サンゴ移植は、私達の手でこれからもずっときれいな海を守るための活動です。

自分のサンゴを植え、10年後、20年後もきれいな海を残し、美しいサンゴの海でダイビングをいつまでも楽しめるように。ダイバー一人ひとりにできることから、始めてみましょう!

どこでできる?サンゴ移植

移植できる場所は、沖縄本島の那覇より少し北側にある嘉手納でできます。
那覇空港より、レンタカーで約50分ほどのところにあります。
バスも空港から出てはいますが、所要時間が120分ほどかかってしまいます。レンタカーのほうが便利ですね。
ダイビングポイントとしては、港から沖に1Kmの船で10分くらいの「北谷沖シチャゾネ」という場所。
移植ポイントは地形や水流など、サンゴが成長するのに適した様々な要素をクリアした場所を選定し、海域の漁業協同組合から許可を受けなければなりません。

How to サンゴ移植

1、まずは、木槌とノミで岩に穴をあけます

2、ヘチマで隙間を埋めサンゴの苗を固定します。
※すべてのサンゴは、特別な許可を得て保護した沖縄産のものだけを株分けし、増えた分だけを移植に利用しているので、外来種を持ち込む危険性はありません。
※化学物質を一切使わない固定方法として、乾燥ヘチマを隙間に埋め込むという方法をとっています。

3、自分で植えたサンゴは愛おしい!数年後には大きく育っています。
※移植サンゴ(枝状ミドリイシ)は成長が早く、1ヶ月でおよそ1~2cmほど成長します。
1年後にはかなり大きくなるため、成長がハッキリ確認できます。自分で移植したサンゴを半年後・1年後と見に来るのも楽しみですよ。

‟海の種” サンゴ養殖センター

映画「てぃだかんかん」のモデルとなった金城 浩二さんが代表を務める「海の種」サンゴ移植センター。
これまで、サンゴの移植・産卵は、世界でも例がありませんでした。金城さんは試行錯誤を繰り返し、移植に成功。2004年に世界で初めて、移植サンゴの産卵を確認しました。
まさにサンゴの楽園というべき施設!
その他、2000以上のエビ、カニ、甲殻類や熱帯の魚たちが棲む大水槽は圧巻!ここでサンゴの苗づくりも体験ですますよ。

ケラマでのダイビング!

サンゴ移植をした後は、ケラマでのダイビングがおすすめ。
本島から高速船で約50分の距離にあるケラマ諸島は、高密度で多様なサンゴ・生物が生息し、2014年3月5日(サンゴの日)には慶良間諸島国立公園に指定されました。
ケラマで産卵した卵は本島まで流れ、そこで育ちます。ケラマはサンゴの故郷!

ぜひ、サンゴを通じて海のつながりを感じてください。