安全停止

安全停止とは、ダイビングを終了して水面に浮上する前に3~6mの間で3分間停止して、体にたまっている窒素を出していげることによって減圧症のリスクを軽減できるというものです。

ダイブコンピューターによっては、自動的に5.9m以浅になった時に2分59秒からカウントダウンを始めてくれます。全員が安全停止を終了したらエキジットするかたちです。
水底があったり、つかまることができるロープがある場合はいいのですが、ない場合はちょっと大変ですよね?「ピタッと止まれない!」と悩んでいる方は多いのでは?

でも安全停止こそ、中性浮力をとる練習になります。

目線が大切

中層での安全停止中に気をつけたいのは、目線。
目標物がはっきり見えない時や、完全なブルーウォーターのなかでは深度感覚が鈍ってしまいます。

気づいたら深くに行ってしまったり、ふわっと水面に上がってしまったり。
なにも目標になる地形やロープがない場合は、インストラクターを見る!
さすがインストラクター、ピタッと止まっているはずです!(たぶん!)

水深3~5mの同じ水深にあるものを眺めることで、自分の深度がわかりやすくなります。
もちろん、コンピューターを見て、正確な深度を確認することも大切。

BCDじゃなくて、肺で

あとは、中性浮力が上手くできないからといってBCの給排気に頼ろうとすると、水深3~5mと浅い水深では微調整が難しくなります。

そんな時こそ、肺!
肺の中の空気の出し入れをして浮くなと思ったら吐く、沈むなと思ったら空気を吸う、といったように呼吸で調整するようにしましょう。

ドリフトダイビングでは、基本的には安全停止中にロープがありません。ばっちり中性浮力を練習してから挑戦してくださいね!

「中性浮力は、肺で極める?!」の記事はコチラ